FELT VR60 納車4ヶ月たって感想・スペックなどに関して
FELTのエンデュランスモデルのエントリーロード、VR60を納車して気づいたら4ヶ月たってたので、あたらためてスペックや乗ってみての感想などを書いていきたいと思います。
簡単なスペック
2021年モデルのVR60です。
価格 | ¥128,000(税込¥140,800) |
重量 | 10.57 kg |
フレーム | アルミ |
フォーク | カーボン |
コンポ | Shimano Claris |
ブレーキ | Tektro MD-C550、機械式ディスク、対向ピストン、フラットマウント、 ローター:Tektro TR-22, 160mm、6ボルト |
リム・ホイール | 23mmハイト、内幅21mm、チューブレスレディ |
ハブ固定 | 12mmスルーアクスル |
タイヤ | Vittoria Zaffiro V、ワイヤービード、700x30c |
走ってみての感想
納車して4ヶ月、もうかれこれ1000km以上乗りましたが、感想を一言でいうと「快適性に振り切ってるな」という感じです。
まず乗車姿勢は、エンデュランスモデルなだけあって乗車姿勢が結構アップライトな感じです一日200km程度のライドもやったことがありますが、前傾のきついバイクにありがちな腰の痛みとかも全く無かったです。
全体重量は10キロ超ということで、標準的なアルミバイクと比べて重めなので、もちろん200km超えのライドは流石に体力的にしんどかったです。重さの分振動吸収性もあって体には優しいけど、その分漕ぐ力も必要だから体力的にはしんどいという感じです。
この重量の一因として、広めのタイヤクリアランスがあります。タイヤクリアランスは最大35Cとかなり広めにとってあります。(もうもはやこれはグラベルの域では?) 標準で装備されているタイヤも30Cと割と太いです。
しかしこの30Cというタイヤの太さは、個人的にはエンデュランスとしての最適解であるように思います。
エアボリュームがあるので少しぐらい荒れた路面でも割と快適に乗れますし、かと言って転がり抵抗も気になるほど高くはありません。
コーナリングのときのグリップにも安心感があります。河川敷なんか走ってても多少荒れた道を走らされることがありますが、この30Cのタイヤならストレスなく走れます。
エンデュランス系のロードは28Cが主流な気がしますが、30Cはあんまり見ないチョイスですよね(最近はそうでも無くなりましたね。)。ただ絶妙にバランスが取れていて良いチョイスだなと思いました。(標準でついてるビットリアのタイヤが秀逸なだけ説もありますが)
まあとは見た目ですね。一見するとFELTのロゴが見当たりませんが、これがダウンチューブの下にあります。横からロゴがデカデカと見えるのが嫌な人とかには良い気がします。個人的には控えめなデザインでとても好きですが。カラーリングも、今回買ったグロウグリーンも含めて割とおしゃれ感じに仕上がってると思います。
各部パーツに関して
まずコンポ(ブレーキを除く)はオールクラリスです。クランクなんかは他のメーカー使う所も多いですが、VR60はすべてシマノのクラリスで揃えられています。コンポの中で目を引くのは、最大歯数38Tのデカいリアスプロケットですね。フロントのインナーが38Tなので、インナーローの組み合わせでなんと1:1のギア比です(笑)。
良いことといえば、登れない坂はないのでバイクを止める必要がないことですね。デメリットは、8速でギアの枚数がただでさえ足りないのに、ワイドレシオ過ぎて扱いづらいことと、単純に大きいから重いことですね。スプロケは変えても良いかもです。
ブレーキに関しては、テクトロのメカニカルのディスクブレーキを使ってます。ディスクなので、雨の日も当然制動力は落ちにくいと感じましたが、メカニカル式なので引きがちょっと重いです。晴れの日の制動力も不満はありませんが、それほど高いとは思いませんね。
あと、サドルに関してはそれなりにクッション性があって結構快適で、タイヤもビットリアの30C履いてて、安いなりに細かい部品も割といい感じにまとまってる感じがありますね。
買いたいと思ってる人へ
VR60はもはやグラベルロードと言えるほど快適性の高いロードです。ただ、グラベルはまた別のラインナップがされてるので、これは意地でもエンデュランスロードなのでしょう。
このVR60シリーズのコンセプトは「冒険へのパスポート」となっていますが、まさにこのバイクの性格を表した言葉と言えるでしょう。グラベルのような快適性・走破性を備えつつ、しかしあくまでエンデュランス系である、そんなバイクです。
FELT ( フェルト ) ロードバイク VR 60 グロウ グリーン 510 ( 適正身長170cm前後 )納車2年後の追記
トータルパッケージの絶妙さ
VR60はトータルパッケージとして、グラベルのようなロードバイクなわけですが、これが遊ぶにはとてもいいです。
最大タイヤクリアランス35Cと言いつつ、結局スリックなら38Cもいけちゃいます。
これにより、タイヤを履き分けてグラベルとロードを行ったり来たりして遊んだりしてます。
初期についてる微フレアのワイドなハンドルや、かなり柔らかめのサドルなど、グラベル寄りの個々のパーツも、かなり気に入って初期から変えてなかったりします。
問題点など
端的にいえば器用貧乏です。
ロードバイクとしては重すぎる。剛性もない(特にリア)。
グラベル化できるといっても、しょせん38Cまでだし、ブレーキはメカニカルだし、中途半端ではあります。
まあ、筆者はそれを割り切って、遊びまくれるバイクとして運用しています。
結局のところ
色々やろうとした結果、どっちつかずなバイクであることは否めませんが、メチャクチャ遊べるバイクであることは間違いないです。
公式の言葉をお借りすれば、「冒険へのパスポート」です。
公式もうまいこと言ったもんですよ。
それでは。
参考
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