正直な感想Redmi Note 11 Pro 5G レビュー・機能○作り込み△
6月上旬に発売開始されたRedmi Note 11 Pro 5Gを今更ながらレビューしてみようと思う。
感想としては、機能は○・作り込みは△といった感じだった。なぜそう感じたか、性能や詳細、メリット・デメリットを紹介しながら説明していこうと思う。
スペック表
まずはスペックをおさらいしよう。
Redmi Note 11 Pro 5G | |
CPU | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
ストレージ+メモリ | RAM 6 GB + ROM 128 GB |
カメラ | 1億800万画素 広角カメラ +800 万画素超広角カメラ +200万画素 テレマクロカメラ |
バッテリー&充電 | 5,000 mAh; 67W |
ディスプレイ | 6.67インチ FHD+ 有機EL 解像度:1080 x 2400 リフレッシュレート:120Hz |
重量 | 202g |
価格 | 44800 円 |
FeliCa、有機EL、ミドルハイレベルのSoC、超広角カメラのようなニーズの高い機能をカバーしつつ、67W急速充電や大容量バッテリー、120Hzディスプレイ、1億800万画素カメラのような付加価値もモリモリだ。
開封
外観
おおよその外観について。
表面は開封時から画面保護シールが貼ってある。
ディスプレイのベゼルは標準的な大きさ。画面にはフロントカメラのパンチホールがあるのみだ。
裏面はすりガラス調で、質感はとてもいい。FeliCaのロゴと、Redmiのロゴがある。
カメラは広角・超広角・テレマクロの三種類だが、AIと書かれたダミーカメラが配置されている。(これは超絶ダサいのでやめていただきたい)
右側面には電源ボタン・音量ボタンが配置されている。
そしてiPhone13のように角張ったデザインだ。
今回のRedmi Note 11 Pro 5G は、明らかにiPhoneを意識してデザインされている
下面はUSB Type Cポート、SIMトレイ、マイク、スピーカーが配置されている。
上部にはイヤホンジャック、スピーカー、マイク、赤外線ブラスタが配置されている。
カメラはそこそこ出っ張りが大きいが、カバーを付ければそこまで気にならない。
付属品
付属品は、ケース、SIMピン、充電器・ケーブル、説明書だ。
急速充電67Wの充電器を最初から同封してくれるXiaomiさんはまじで太っ腹すぎる。
これのおかげで急速充電=Xiaomiというイメージが付いているのは私だけだろうか。
付属のケースだけは文句言いたい。
まず、きつすぎて取り外ししにくい。
そして下部の充電ポートカバーは邪魔すぎて速攻切った。
さらに、端の部分が微妙に画面に被ってるせいで、戻るジェスチャーがしにくい。
これはそのようなケースデザインにするしかなかった、四角いデザインの弊害であると個人的には思っている。
カメラ
メインカメラ
明るめの部屋の中という良い条件下だが、まあ悪くない。ただ少し白っぽい気はする。
広角
同じ画角でメインとの比較。画角はそれなりに広いが、暗く、ノイズが多めだ。
やはりメインと比べると表現力が微妙か。
ポートレート
細かな紐の部分まで認識してボケを演出できている。
しかし、専用の深度センサが搭載されていないため、多少遠近感がおかしいところがある。
夜景
かなりの低照度下で撮影した割に頑張ってくれた。ノイズは多いが、実用には耐えるだろう。
その他
1億800万画素モード。メインカメラと細部まで比べても正直違いがわからない。
カメラが動物や食べ物を認識して撮ってくれるAI機能がある。それらで撮った写真だが、色が暖色系によりすぎ、コントラストも高すぎる。これはダメだ。
AI機能はオフにできるので、オフにしておいたほうがいいかもしれない。
動作
動作速度
動作に関しては可もなく、不可もなく、といった感じだ。
ウェブ閲覧でも若干カクつく事がある。
また、ゲームについてはCODをプレイしてみたが、意外とヌルヌル動く。
搭載のSnapdragon695 5GチップのAntutuベンチマークのスコアは39万点と、ミッドシップとしてはちょい高なので不満に感じることは少ないだろう。
操作感
操作感に関しては、リフレッシュレート120Hzディスプレイのおかげでかなり良い。(リフレッシュレートは60Hzに変更もできる)
標準的なリフレッシュレート60Hzで感じでいた、「なんかカクつくなあ、」という感覚がスッキリなくなった。追従性が良くなったおかげで、明らかにストレスが減る。
その他の操作感についても、特に不満に感じるところがない。
ディスプレイ・オーディオ
ディスプレイは有機ELである。
色はかなり正確。
輝度の幅も広いため、屋外でも暗い部屋でもストレスなくディスプレイを見ることができる。
オーディオに関しては、デュアルスピーカーになっている。
デュアルスピーカーなので、音の立体感や低音もそれなりに出ている。
流石にiPhoneに比べると、低音というか重圧感が足りないように感じる。
しかし、スピーカーの音質を気にする人は多くはないと思うし、モノラルスピーカーよりはマシな音を出せるので、悪くはないと思う。
気になる点(デメリット)
気になった点は以下の通り。
- カメラが退化した?
- 角のあるデザイン
- 意外と電池持ち悪い
まずカメラについてだ。
カメラで一番気になった点が、ノイズが多いことだ。
カメラのセンササイズは、コンデジ以上の大きめのものを積んでいるが、やはりノイズが気になることが多い。
これに関しては、処理が悪さをしていると思われる。
全体的にコントラスト・露出を高めにする傾向がある。これによってノイズが目立つのではないかと思っている。
また、AIモードに関しても、動物や食べ物を暖色に写し過ぎであるし、処理ソフトの甘さを感じる。(低価格帯の割にわがまま言いすぎているとは思うが。)
次に、角のあるデザインだ。
最近は☒Phoneの影響か、角張ったデザインのスマホが増えた。
しかし、この角張ったデザインは単純に持ちにくい。
しばらく使って慣れてきたが、スマホを落とす回数も増えた。
個人的な感想ではあると思うが、角張ったデザインは好きではない。
最後に、電池持ちが意外と良くなかった点だ。
バッテリーが5000mAhであるため、2日持ちするかと期待していたが、そこまでのスタミナは無い。
その代わり、積んでるチップの割に処理が早いので、電力セーブのための性能制限をあまりしていないのではないかと思われる。
良かった点(メリット)
- 追従性が良い
- 充電速度
- 見た目
- 低価格で必要十分の機能(コスパ)
まず追従性・充電速度についてだ。
リフレッシュレート120Hzディスプレイと、67W急速充電は、Redmi Note 11 Pro 5Gの最大の売りだろう。
追従性が良いおかげでストレスは劇的に減るし、バッテリー容量がほしいときに爆速で充電できるものかなり利便性が上がる。
次に見た目についてだ。
背面はすりガラス調でかなり質感が高く、無駄なデザインが少ない。(再三いうがあのiPhoneのマネしているところが多いから当然ではある)
最後に、コスパだ。
今や激戦区となった4万前後のミドルレンジクラスだが、Redmi Note 11 Pro 5Gもライバルの有している機能をしっかり搭載し、ニーズをカバーしている。
そして、その4万前後という値段の中で、付加価値として上記で述べたようなディスプレイや充電に強みを持っているため、かなり良いコスパで仕上がっていると思う。
まとめ
まとめとしてはタイトルに有る通り、「機能○完成度△」だ。
機能に関しては、必要最低限の機能と更にモリモリの付加価値を有しているので、かなりいいと思う。
もうこれだけで「買い」であるが、ソフト的な完成度は微妙だ。
その筆頭はカメラの処理だが、色やコントラストの処理が微妙すぎる。
また四角いデザインのため、持ちにくい・純正カバーで戻るジェスチャーがしにくい等の欠陥を抱えている。これを解決しようと思えば、重量を軽くする・ベゼルを広くする等の対処ができたはずだが、そのあたりの詰めが微妙に甘い。
だがしかし、このあたりの作り込みは4万程度のミドルレンジに求めるものではないのかもしれない。値段の分、この程度の粗が出るのは仕方ないことなのかもしれない。
そして最後に、完成度の粗は多少あるかもしれないが、全体的に見てもバランス・付加価値的にかなり良い、ミドルレンジの中で突き抜けたスマホであることは間違いない。
参考
・https://sumahodigest.com/?p=10260
・https://reameizu.com/snapdragon-695-5g-vs-690-5g-678-662-by-antutu-benchmark-and-geekbench-5/
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